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ふと思い出したこと

小学生のころ、英語の塾というか教室のようなものに通っていた。そこには同級生が何人かいて、Yは学校のクラスも同じだった。Yは一見そんなに嫌なヤツには見えないのだが、割と恵まれた家庭に育ったせいか、人を見下した態度をとることが多かった。きっかけはなんだったか忘れたが、当時何人かでYの家に集まって遊ぼうという話になった。おそらく私もその仲間に入っていたと思うが、突然Yに「お前は来なくていい」というようなことを告げられた。

今でも思うのだが、当時の私は小学生なのに結構冷めた性格だった。「お前は来るな」と言われて、「そんなこと言わないで遊んでよ」なんて懇願するような子ではなかった。うろ覚えだが、「あ、そう、じゃ行かないわ」とあっさり返して、むしろ他の仲間が動揺していたような気がする。

中学は別のクラス、なぜか高校も一緒になったが、同じクラスになることはなく、お互い無視するわけでもなく、ただの知人という関係だった。大学は別、というかYもどこかの大学に行ったとは思うが、どこに行ったのか知らないレベルだった。

大学を卒業後、私はUターンして地元の企業に就職した。入社2~3年後くらいに今は閉店したラーメン屋で一人食事をしていると、Yに声をかけられた。なんでも信用金庫に勤務しており、そのラーメン屋が得意先(融資先?)なのだそうだ。そもそもYのことなぞ興味がないので、「へー、そーなんだ」と適当にやりすごし、さっさと退散した。別に話すことないし、話したくもないし。

数日後、実家住まいの私にYから電話がかかってきた。当時は携帯なんぞなく、昔の学校の連絡網か、普通に電話帳で調べてかけてきたのだろう。「この間はビックリしたよ」なんてよくわからないことを言いながら、勝手に近況報告をし始めた。

正直、やっぱり話したくない。大嫌いというわけではないが、決して好きではない。どちらか選べと言われれば嫌いの方。正直お前の近況なんぞどうでもいい。だいたい久しぶりだからなんだと言うのだ?

「お前のことなんぞ興味ないわ」というトーン全開で電話していたのだが、伝わらなかったのか、わかっていながらなのか、数日後また電話がかかってきた。特に要件があるわけでもなく、またダラダラとどうでもいいことを話すので、「ちょっと今忙しいからまたこっちから電話するわ」と大嘘をついて電話を切った。Yが今どこに住んでいるのか聞いてないし、電話番号も聞いてないのに、こっちから電話する訳がない。以後、Yから電話がくることもなかった。

今思うと、金融機関という仕事柄、人脈とまでは言わないまでも知人的なものを多くしたくて電話してきたのかも知れない。

でも、だ。

あんた昔の知人ってだけじゃん。むしろあんたのこと嫌いなんだけど?自分がどう思われているかわからんのか?好かれているわけないじゃん。それとも、昔のことだから水に流せとか思っちゃってるの?流さねぇよ。お前は俺の中では「嫌なヤツ」で固定なの。今はそうじゃないとしても「嫌なヤツ」なの。


どこかで、昔イジメをしていたヤツが、大人になっていじめていたヤツに「許してくれ」と言い始めて...というようなネット記事を読んでいて急にYのことを思い出した。

そんなの許すわけがない。調子のいいこと言ってんじゃねぇ。

 

 

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