尻ぬぐいとアキれとむかつきと

先週はずっと某大学への納品のために出張していた。
ありがちだが、9月中に検収いただいて9月売上げにしないとマズイ案件である。

上記案件の一部として、私は若干難易度が高いプログラムAを、尻ぬぐわれくん(以下、Sくん)はテスト込みでも1週間あれば余裕のプログラムB、Cの担当となった。開発に取りかかったのは8月の初めである。

ちなみにSくんは今期の昇格試験を受けて晴れて10月から主任クラスに昇格する人物である。いわゆる「勉強」能力はかなり高い。一般には「頭がいい」と形容される人物である。

私はSくんの上司ではないので、直接の報告は受けていないのだが、上司はお盆明けの段階で「プログラムB、C開発完了」とSくんより報告を受けたそうだ。まぁ、難易度は高くないしSくんなら余裕で終わったのかなと私も思っていた。


そんなこんなで9月第2週の金曜日、私の担当プログラムAもおおよそ完成し、連携する機器との微調整を行っていた。来週は現地での調整とマニュアル作りで終了かな?などと思っていたところ、ここ1ヶ月ほとんど会話すらしていないSくんが突然私に話しかけてきた。

「BとCのプログラムってどうすればいいですか?」

「はぁ?」

ここから悲劇がはじまる。完成したと報告していたはずのプログラムB、Cは完成どころか、なにをすればいいのかすらSくんは理解していなかったことが判明。本人が作ったといっているプログラムはまったく要件を満たしていない「クソ」だったのだ。

・char* name[200]とかいうポインタ配列にそのまま文字列を突っ込んでいたり
・解放済のメモリブロックのポインタにアクセスしたり
UDPを受信するのにスレッドもおこさずWhile文の巨大ループを書いたり
メモリリークは出まくりだし
・だいたいVisualC++で作れなんて誰も指定してないし

などなど、言い出したらきりがない。


あまりのひどさに、私を含めた周囲もざわつきはじめ、フォローを開始する人がいる中、本人は平然としている。
「これどうするつもりなの?1週間後に納品、検収なんだけど?」と言っても人ごとのような顔をして沈黙している。

結局....

Bプログラムを1日、Cプログラムを半日で私が1から作成してなんとか納品しました。彼の書いたクソコードなんて1行も使っていません。

いまだに彼から一言の謝罪もなく、あろうことか納品日の前日には有給休暇まで取得していました。こっちはお前のせいで午前様連発して尻ぬぐいしてんのに「お休み」ですか?おめでたいな。


まぁ、今回の件には「誰も彼の仕事を確認していない」という問題点があることは確かである。けれどもこの醜態が主任になる人間のやることだろうか?

・何をすべきかわからないのに誰にも相談、確認しない
・できもしない言語を選択してクソコードを書く
・まったくできていないのに作業完了を報告して
・大ピンチなのに危機感もなく
・周りが尻ぬぐいしているのに反省、謝罪がない


どんなにお勉強ができても、こんなバカと一緒に仕事できないわ。
人間としておかしいよ、アンタ。

今後、彼とは絶対に仕事でからまぬよう調整することを誓った上期の終わりであった。