新年度の初めに

昨日より新しい年度が始まった。
勤務先では毎年新入社員を歓迎する入社式の後で、全社会議が行われる。新年度の方針、目標を社長、部門長などが発表するというお約束の内容である。そんななかで総務部門の部門長より人事制度の見直しを行うとの発表があった。内容は、

役職任期制度の見直し
プロフェッショナル職制の見直し

役職任期制度は数年前に実施されたもので、課長職以上部門長未満の管理者の実績、適性を数年ごとに評価し、不適格な者は降職させ、別の者を登用するという内容である。
で、昨年初めての任期満了を迎えたわけなのだが、結局誰も不適格な者は出なかったそうな。(というか、年度が変わってから発表する内容か?こういう結果って即時発表しないの?)これではマズイから見直しを実施するんだそうな。

プロフェッショナル職制も同じく数年前に実施され、いわゆる職人肌のエキスパートを管理職にならなくても良い待遇にしましょうっていう制度の筈である。
この制度もやってみたけど、結局1人しかプロフェッショナルにならなかったから見直しを行うのだそうだ。言いぐさとしては「誰も志望しない」という感じだった。


おそらくだが、これらの制度は見直しという名の下「廃止」されるのだろう。だってどちらも真面目にやる気がそもそもないのだから。


役職任期は上記のとおり結果をコソコソ発表するあたりからもやる気がないことは明らか。結局一般社員の昇格基準だけを厳しくするとマズイので、管理職だって大変なんですよという建前のために設けられただけ。
そりゃそうだよな。自分たちの身が危うい制度誰が好んで推進するのよ。ありえない。


プロフェッショナル職制についても同じ、結局端からやる気がない。だって部門長も課長も、プロフェッショナルを目指すかどうか一度たりとも質問してこないんだもの。部門長の推薦でやっとエントリーできるのに、部門長が意向すら確認しないんだから志願者なんて出るわけないじゃん。
結局あれですわ、プロフェッショナルなんてなられたら、面倒な管理業務をほとんどしないのに、待遇だけは管理職並になる。そんなの許せないムキーってことでしょ?


結局、いつもこんな感じ。敏感な若手社員はあっさり見抜いてさっさと辞めていく昨今、どうするつもりですか?

ありがちなパターンかも知れないけど、本当にこれでいいの?
 

バカな人事 なぜ御社の人事は社員のやる気を失わせるのか?

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